600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス

February 14, 2011 - 書籍

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2009年5月発刊なので、2年以上前の本です。発刊時から存在は知ってましたが、ブックオフにてちょうど目に入ってきて、興味があったので購入してみました。ボリュームとしては2時間弱。 私自身も同じようにWebサイト(うちの場合ポータルですが)を運営している会社に所属していることもあり、双方を重ねて考えてしまいます。私自身はプログラマーなので、サービス云々については疎いので、こういう本の内容にはすぐ看過されてしまいがちです。 あと、数年前の本ですが、本質的なところは古くなく、今後数年読めるものだと思いました。

ということで私的メモを少々。(※各所レビューの方が100倍的確だと思います。)

試行錯誤の過程は無駄ではない

p88 > 完成したものから見ると、一見捨てた90パーセントは無駄なように見えるんですが、そうじゃない。ゴールまでの進み方がわかっていないときの90パーセントというのはすごく重要で、これがなかったらゴールには辿りつけない。 > 〜中略〜 > とにかく、一発で当てるのではなく、たくさん試す。それが、ゴールに行き着くための最短の方法だと思っています。

成功の大きさが試行錯誤の数に比例する、と。私自身サービスは数ヶ月使っていた時期があるだけなのですが、実際どのくらいの頻度でどれだけの試行が繰り返されているのか、非常に気になります。社内で検証する段階での試行錯誤だけでなく、サービス開始した後の試行錯誤もある訳だし。

コミュニケーションが成功したかどうかという指標

本当の広告効果とは何なのか、という文脈のなかで、

「本当にどれだけファンが作れて、毎月、商品を買ってくれてる人がどれだけ増やせたか、それこそが、コミュニケーションが成功したかどうか、だと思うんです。”この商品を教えてくれてありがとう”という人を、どれだけ作れたか。それを広告効果として追求していたなければいけないと思っています。」

とあります。 この「コミュニケーションが成功したかどうか」という表現がすごく響いてきました。形式は違えど、電話やメールなどと同じコミュニケーションの手段であるということでしょうか。うん、良い言葉です。

シンプルなサービスと複雑なサービス

Twitterのようなシンプルなものがあれば、Facebookのように複雑なものもあったりして。結局サービスって何が受け入れられるのでしょう。 できることを説明書なしにユーザーが気持よく目的を果たせるように工夫した結果として、機能をシンプルにしたのがクックパッドの今の形な訳で。だとすれば、「徹底的に」目的を追求すれば、おのずとサイトの複雑性は決まるのでしょうか。 もう少し視野を広げて見識を深める必要がありそうです。

ここ1年程ちゃんとした料理をしていない私ですが、簡単につくれるレシピをクックパッドで探してみようかな。